CHARLES PASI (シャルル・パジ)1983年生まれの24歳。ボブ・ディランや、ジャニス・ジョプリン、モータウンやスタックスのソウルが子守唄代わりだった、とあるが、渋すぎて、年齢的にはかなり不自然な印象。しかしアルバムを聴いていると、こうした6、70年代のアメリカの音楽からの圧倒的な影響は容易にうかがえるので、おそらくは、親がこの種の音楽の愛好家だったのだろう。16歳になるとハーモニカを始め、地元のクラブでのセッションを経験、マディや、リトル・ウォルター、サニー・テリー&ブラウン・マッギーに耽溺する日々を過ごすようになった。19歳になってローマに渡ったシャルルは、ローカルではあるがプロのバンドに雇われ、ムード・イン・ブラック名義で吹きこみも行っている。同時にラサンルイ・ジャズスクールに入学、ソルフージュ、和声、ギターを学んだ。自分の中の才能というか、閃きについては当然自負するところがあったはずだが、本式に音楽を勉強することで、一層それは強固なものになっていったに違いない。 2003年に帰国後は、ハーモニカの練習と曲作り、ジャムセッションに明け暮れ、翌2004年、シャルルは、その後、現在に至るまで活動を共にすることになるギター・ヴォーカルのアントワーヌ・オレと出会う。意気投合した彼らは即座にユニットを結成して、その年だけで何と200本を越えるギグをこなした。シカゴにも乗りこんで、バディ・ガイ・レジェンドなどの有名クラブで、ウィリー・ケント、ジミー・バーンズら現役シカゴ・ブルースマンとの共演を果たしたのもこの年。さらにトランプラン・ジャズ・セントラル・ド・パリというコンテストにおいても優勝をさらうなど、一気にそのキャリアが加速し始める1年となった。翌年も、モントリオール国際音楽祭を始め、幾つものフェスティバルに出場、数々の賞を獲得し、まさに華々しい活躍ぶりだ。
このアルバムは世界中から集められた音源を対象に審査される有名なメンフィスのコンテスト、ブルース・ファウンデーションの「インターナショナル・ブルース・チャレンジ」において、2006年度のベスト3に選ばれている。
●現在、ヨーロッパはもちろん、アメリカ、カナダなど各地をツアーし精力的に活動中。
●atrist's website > www.charlespasi.com/ |
